給料が安い、残業地獄、頑張っても評価されない、上司がムカつく、仕事が面白くない、有給休暇が取れない、リモートワーク禁止、転勤…
会社への不満って尽きないですよね。
だけど会社は辞められない…

もしかして、俺って社畜?
SE(システムエンジニア)をやっていてそう思うことありませんか?
私も社畜として10年以上、不満たらたらで苦しい日々を送っていました。

今になってわかるのですが、会社への不満の原因はたったひとつ、「会社依存」により自分が「社畜化」していたからでした。
なぜなら、会社はあなたを鎖でつなぎ、強制労働させているわけではありません。
嫌なら明日から会社に行くのをやめても良いはず。
それができないのは、転職や独立で、今より良い仕事・待遇を得られる自信がないから。
今の会社にしがみつくしかない状態 = 「会社依存」しているから「社畜」になっているのです。
偉そうなことを言っていますが、私も元社畜の一人。
高卒でSE歴27年以上のシステムエンジニアです。
現在の本業の社内SEでは最低限の労力で最低限の仕事をこなし、副業にフルコミット。
個人開発したサイトから月20~30万円の不労所得が得られる状態になっており、既にサイドファイア可能な状態。
社畜時代と決定的に違うのは、会社がイヤになればいつでも辞められる状態=「脱会社依存」状態です。

既に40代後半ですが、同等の条件で転職可能であり、フリーランスで今の倍の収入を得ることもできます。
ここまでたどり着くのにかなり遠回りしましたが、今は「自分の人生を選択可能」で、「自分の人生を歩んでいる」と断言できます。
この記事では、SE27年以上の経験を踏まえて、社畜にならないSE人生の歩み方、社畜からの脱出方法をお伝えしたいと思います。
簡単な道ではありませんが、脱社畜を実現するポイントは3つだけ。
これらを意識して取り組めば、社畜からの脱出は実現可能です。
この記事を読んでいただくことで、会社依存のヤバさがわかり、脱会社依存のはじめの一歩を踏み出すことができます。
「脱会社依存」「脱社畜」を実現し、自分の人生を取り戻しましょう。

システムエンジニアにとって「脱会社依存」「脱社畜」の状態とは?

我々は監禁されていませんし、奴隷でもありません。
会社は今すぐにでも辞められるはず。
それでも転職しないのは、次のような不安があるからではないでしょうか?
不安から抜け出せない社畜SEの状態
こういった不安は、間違いなく会社依存から来るものです。
では、反対に会社依存していない状態とはどういう状態でしょうか?
脱社畜・脱会社依存したSEの状態
無敵のSEでは次の状態を脱社畜・脱会社依存と考えています。
このような状態であれば、良い条件での転職、フリーランスになることが可能です。
給料が安くて不満ならば、今より良い待遇の会社に転職する。フリーランスなら倍以上の収入が狙えます。
転勤がイヤ?SEならば、リモートワークができる仕事なんていくらでもあります。

この会社依存から抜け出せないから苦労しているのですが…
確かに会社依存を脱する力は一朝一夕では身に付かないため、コツコツと積み上げる必要があります。
では、一刻も早く会社依存を脱するために、何をしなければいけないか、そのための行動を説明します。
SEが脱社畜・脱会社依存するために必要な3つの行動

SEが脱会社依存するために必要な行動はたった3つ
それぞれ具体的に解説します。
自分の市場価値を知る
脱会社依存するためには、実際に自分の市場価値がどのくらいなのか、他で通用する価値があるのかを知る必要があります。
今の待遇が自分の市場価値に見合ったものであるか知っておかないと、転職した方が良いのか、会社にしがみついた方が良いのか判断ができません。
もっと良い待遇の会社に転職できる市場価値があるのに、同じ会社にとどまっているのは、会社に貢献しているだけで、貴重な人生の時間を失うだけです。
年齢とともに、確実に市場価値は下がります。
市場価値を高める重要性は説明するまでもありませんが、どうすれば市場価値を上げることができるのか理解しておかないと、無駄な努力に時間を浪費してしまうことになります。
個人で稼ぐ力をつける
個人で稼ぐ力があれば、フリーランスになることもできます。
会社・組織に頼らなくても、個人で仕事を取れるというのは大きな自信になります。
これはフリーランスだけではなく、転職する際のアピール材料にもなります。

昔と違って、会社に言われたことだけをする受動的な人材や、その会社でしか通用しない人間は必要とされません。
自身で仕事を見つけて、提案、それを推進する姿勢と実力が求められます。
個人で稼ぐ力の証明として、自身のブログや開発したアプリなどがあれば、転職やフリーランスで仕事をとれる可能性は飛躍的に向上するでしょう。
個人で稼ぐ力があれば、本業で安定収入を維持し、副業でやりたい仕事や、より稼げる仕事にチャレンジすることも可能になります。
普遍的・汎用的なスキルを磨く
ここでの「普遍的なスキル」とは、IT業界で汎用的に通用するスキルで、時代の流れに左右されにくいコアスキルの事です。
具体的には、情報処理技術者試験のようなITの基礎知識、システム設計、プロジェクト管理、英語力、会計知識など
反対に「普遍的でないスキル」とは、特定の狭い分野でしか通用しない業務知識や、特定の製品に特化した技術、流行に左右されてすぐに陳腐化するスキルのこと。
「普遍的でないスキル」は転職したり、現場・時代が変わると役に立ちません。
その会社が素晴らしい待遇で、終身雇用の保証があるなら、「普遍的でないスキル」だけで一生過ごせますが、そんな会社は今時ありません。
「普遍的でないスキル」は、その会社では重宝されますが、会社依存そのものであり、リスクしかありません。

「市場価値」「個人で稼ぐ力」「普遍的なスキル」は、それぞれ単独の実力ではなく、相互に絡み合っています。
同時進行で強化、成長していくべきものです。
どれも簡単なことではありませんが、地道に一歩ずつ取り組むことで、脱会社依存を実現し、自由な人生に近づくことができます。
では、それぞれを高めるための具体的な行動を説明します。
脱社畜のためにSEが自分の市場価値を正確に知る方法

脱社畜の第一歩は自分の市場価値を正確に知ることです。
SEの市場価値とは?
SEの市場価値を分解すると、次のようになります。
これらを手っ取り早く知ることができるのは、転職エージェントを使った転職活動です。
転職エージェントは無料で仕事の紹介、面接のサポート等してくれる、とても頼りになる存在です。
転職エージェントの活用について
転職エージェントに登録するには、業務経歴書・履歴書の作成が必要になります。
その後、エージェントの担当者と面談を行い、自分に見合った仕事を紹介してくれるという流れになります。
転職エージェントは自分が採用される可能性が高い案件を紹介してくれますから、候補としてある企業・条件が、自分の市場価値そのものになります。

基本的に、こちらが高望みしても、実力に見合った会社には応募できません。
企業の要望に満たない人材を紹介すると、転職エージェントの信用が落ちるからです。
エージェントが紹介してくれる企業のスペック、待遇を見れば、おのずと自分の適正年収など、市場価値が見えてきます。
エージェントに転職先を紹介してもらう際のポイントは、自分がどういったポジション・条件の企業を望んでいるかはっきりと伝えること
エージェントに勧められて、希望にマッチしない企業に応募してしまうと、自分・エージェント・企業の3者とも時間のムダになります。
良い条件の提案があれば、実際に面接を受ければOKです。
自分が求めている待遇がその会社で満たされるのか、自分へのニーズが本当にその会社にあるのか確認しましょう。
妥協して転職する必要はありません。
転職エージェントとの面談や企業との面接で、足りない経験やスキル、資格が見えてくれば、大成功。

足りない部分は、市場価値向上のための、今後の伸びしろ。
転職エージェントを利用すると、次のことが具体的になるはず。
自分の市場価値が見えると次のアクションが見えてくる
このように市場価値が分かると、具体的な選択肢が見えてきます。
これらが見えてくれば、現在の会社で我慢する必要があるか判断できるようになります。
転職エージェントの紹介の中で、自分が探していた企業が見つかれば、転職すればOKですが、次の会社でも社畜になってしまっては意味がありません。
自分が納得して働ける企業が見つかるまでは、妥協する必要はありません。

転職活動の中で、自分が望む企業に採用されるためにスキルや経験が足りないと感じたならば儲けもの。
これが市場価値を知ることで、得られる一番の収穫です。
足りないものが分かれば、個人で稼ぐ力とスキルの向上に取りましょう。
脱社畜のために個人で稼ぐ力を身に付ける方法

個人で稼ぐ力というのは、会社や組織の力を借りず、自分で仕事を獲得し、価値を提供し、報酬を得る力のこと。
会社員ならば副業で稼げる力。
会社にいれば通常、仕事はイヤでも向こうからやってきますが、個人で稼ぐ場合は仕事を見つけることからスタートです。
脱社畜のためにSEに適した副業を今すぐ始めよう
システムエンジニアに向いている副業と言えば、プログラミング開発、アプリ開発、ブログなど。
パソコンスキルは本業で身についているため、どれもハードルは低いと言えます。
プログラミングやアプリ開発の案件については、クラウドワークスや、ココナラで受注することができます。
受注せずとも自分の市場価値を知ることもできますし、実際に受注することで自分のプログラミングスキルや、作成したツールにどの程度の価格が付くのか知ることができます。
こういったクラウドソーシングの単価は世間の相場より安くなっています。
実際には、クラウドソーシングで付いている価格の倍の価値があると見積もって問題ありません。

クラウドソーシングで本格的に稼ぐ方法は、別の記事で書きたいと思います。
副業を始めるにあたり、一番大切ことは収入ではなく、自分のスキルに値段を付けたり、交渉して仕事を取れる感覚・体験をすることです。
副業により脱社畜への具体的道筋が見えてくる
こういう体験をすることで、次のような感覚がリアルに得られます。
このような体験にもっとも価値があります。
副業で稼げる感覚がつかめれば、会社を辞めるのも躊躇しませんし、会社の評価なんて気にならなくなります。
ツール開発やサイト開発などの案件を受注できれば、小規模だとしてもシステム開発の工程を全てひとりで完結できたということ。
システム開発の現場で最上流から最下流まで、全ての工程を担当できるということ。

本業では一部の工程しか担当がしたことが無い人には特にこの経験は貴重です。
SEの副業にストック収入(不労所得)が狙えるブログもおすすめ
ブログもおすすめです。
ブログアフィリエイトで稼ぐのももちろんありですが、システムエンジニアには、Webデザインや、WordPressのコーディングもおすすめです。
ここまでできれば、このスキルでアフィリエイトよりも早くクラウドソーシングで収益を上げたり、ウェブデザイナー、コーダーとしての独立も見えてきます。
私もブログを書くよりも、WordPressのコーディングの方が楽しくなり、自動化したECサイトを構築し、不労所得を得ています。

不労所得があるというというのは大きな自信と精神安定になります。
「本業」「副業」、次に説明する「スキル向上」とやることは非常に多いですね。
これら3つを別々で考えると大変ですが、相互に関連しています。
大事なことは、目の前の収入に惑わされないこと。
クラウドワークスで必死で5万円を稼ぐよりも、ブログで不労所得を毎月5千円稼げる力の方が絶大です。
私がブログに全力で取り組めたのは、スキル向上と不労所得の両方が実現できるからです。

人それぞれ向き不向きがあるので、実際に自分に何が向いているのかはやってみないと分かりません。
まずは、収益度外視で、自分の力で稼ぐ体験をしよう!
脱社畜のために普遍的なスキルを身に付ける方法

もしかすると、転職活動(転職エージェント)をしたことで、スキル不足にショックを受けたかも知れません。
しかし、それに早く気が付けたことは幸運です。
一企業でのんびりと暮らしていて、会社が傾いたり、転職せざるを得ない状況になったとき、別の会社で全く通用しないことが分かったのでは手遅れ。
こうなってしまうと、社畜として会社にしがみつくか、それ以下の会社に転職し、愚痴を言い続ける人生しか残っていません。
会社に依存したくなければ、スキルの向上、特に普遍的なスキル向上に取り組みましょう。

SEにとっての普遍的なスキルとは
日進月歩のIT業界で普遍的なスキルなんてあるの?と思うかもしれませんが、実際は結構あります。
無敵のSEが考える普遍的なスキルは次の通り。
すべてを極める必要はありません。
それぞれどの程度のレベルが求められるか私の経験から言いますと。
システム開発、プログラミング

システム開発を1から10まで行った経験。全ての会社でとは言いませんが、この経験は重要視されます。
プログラマーだけでもだめ、プロマネだけでもダメ。
プログラミングについては、言語は問いません。
どの言語でもコーディングした経験があれば十分。
たくさんのプログラミング言語やフレームワークがありますが、どれも本質は同じですので、応用が利くことを本物のシステム屋は知っています。
情報処理技術者試験(ITの基礎)

IT系の資格は星の数ほどありますが、情報処理技術者試験が網羅的にITの基礎を抑えており、コスパ最強です。
誤解してほしくないのですが、決して情報処理技術者試験を高く評価している訳ではありません。
情報処理技術者試験の内容は基礎中の基礎です。
それでもこのような基礎を知らない人がほとんど。
だからこそ、誰もが情報処理技術者試験の内容くらいは押さえておくべき。

ソフトウェア開発技術者試験までは、ベースの知識、義務教育のレベルです。
本番はその次、DB・アプリ・NW、セキュリティなど専門分野を最低一つはゲットしておきましょう。
そして、論文系試験もプロマネなど、ひとつは持っておきたいところ。
情報処理試験は履歴書に書ける武器となるのはもちろんですが、実際の仕事で経験できない立場、業種を疑似体験できるというメリットがあります。
例えばプロマネ試験では、実際にはプログラマの立場でしか仕事をしたことがなくとも、プログラマやSEを束ねるプロマネの立場、ITストラテジスト試験では、最上流と言われるIT戦略を立てる立場になり切って論じることが求められる。
論文試験では、与えられた仮想のお題に対し、仮想の対応を論述する必要があります。
この疑似体験の中で、これまで対応していない分野での対応方法、実際に類似の業務を任された際の対応を学ぶことができます。
このような疑似体験は、本業でももちろん役に立ちますし、転職の際の企業との面接の際にも威力を発揮します。

また、論文試験を通じて文章力が鍛えられることも大きな利点です。
アプリしかできない、インフラしかできない、といったエンジニアは企業に不要。
とんでもないアプリが組める能力者や、AWSのことなら何でも知っているといった博士は別ですが、その他大勢の企業は、ゼネラリスト、悪く言えばアプリ、インフラ、セキュリティ、戦略となんでも横断的にに対応できる人材を求めています。
資格を通じて守備範囲を広げておきましょう。
英語(TOEIC)

SEに限らず、日本人が最も苦手な英語。
さらに理系色が強いSEだとさらに苦手意識が強い。
だからこそ価値があります。差別化になります。
でもそれが難しいから苦労しているんですよね。
ですが、ペラペラになる必要は全くありません。
自分の市場価値を高めるのが目的ですから、分かりやすい指標、ずばりTOEICの点を700点ほど取ればよいだけです。

ただの点取りゲームです。
簡単とは言いませんが、誰もが想像するペラペラに比べると100分の1の努力も時間は不要。
最速でTOEICの点を上げる方法は別の記事で取り上げたいと思います。
TOEIC700点の実力がどれほどのものかというと、
といった感じで大したことありません。
英語での会議進行、電話の受け答えなんてもってのほか。
それでもSEの面接でリアルな英語力を試されることもありませんし、履歴書にTOEIC700点と書いただけで、努力は認められ高評価。
英語落ちこぼれ率99%のSE業界の中では貴重な人材に。
SEの実力が2流×英語が2流でも=超貴重人材になります。
ITスキル × 英語は、控えめに言っても市場価格最強!
TOEICの権威性が高いので、ステータスとしてサクッと点数を確保しておくのがおすすめ。
自分は約半年間で300点程度アップして、780点を取りました。
「資格やTOEICなど実際の現場で役に立ってないけど?」という意見もあります。それも正解。
しかし、履歴書や面接で、これまでの実績やスキルは判断するのは難しい。
そのため、客観的な証明ができるスペックを上げておくことが重要。
厳しいことを言いますが、エンジニアを名乗る以上である以上、この3つは必須です。

包丁を日々研いでおくのは当然です。今すぐに取り掛かりましょう。
社畜SE・会社依存は今すぐ脱却!無敵のSEになるため、今すぐ行動しよう!

今すぐ、行動に移そう。
生きているだけで年を取り事態は悪化、市場価値は下がり続けている。
年を取れば、時代遅れ、古い人材とみなされハンデになります。
無駄に年を取っているのではなく、年齢相当の経験・スキルを持っている必要があります。

目の前の仕事に忙殺されている場合ではありません。
また、必要とされるスキルの価値も変わってきます。
あと10年は安泰だと思いますが、プログラミングスキルもローコードにとって代わるかも。
スキルだけを磨くのではなく、転職活動、副業、フリーランスの案件探しも並行して進めましょう。
会社や案件との出会いは一期一会です。
- スキルを磨いている間に、あなたを探していた企業が、妥協して別の人を採用しているかも。
- スキルアップにつながる案件を他の人に取られているかも。
このようなチャンスを逃さないよう、転職エージェント、フリーランスエージェントには今すぐに登録し、長く付き合うつもりでいましょう。
副業も早く始めたもん勝ちです!
積み上げ効果は複利で増えていく。すぐ取り掛かりましょう。
時間が無い?この先会社に依存して、莫大な時間と自由を奪われるのと、依存を解消して自由な選択と自由な時間を得るのとどちらが良いでしょうか?
私は、気が付くのが少々遅かったですが、後悔している時間はありません。依存を解消して自由を手に入れる道を選びました。

千里の道も一歩から、まずは今日の一歩を勇気をもって踏み出しましょう。